ことばの遅れをもつ幼児のかかわり行動に関する実践的研究 : かかわり行動係数の分析を通して(実践研究特集号)
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概要
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本研究ではことばの遅れを主訴とする幼児を事例とし、集団指導場面におけるかかわり行動の様相を行動空間分析法を用いて明らかにすることに努めた。ここでは特に、かかわり行動係数の推移を中心に検討してみた。かかわり行動係数は、「対人関係」「対物関係」「空間の共有」の3つの視点から、かかわり行動を捉え、集団および個人別に数値化したものである。今回の分析では計17回の指導のうち、初回と最終回の指導を分析対象とし、かかわり行動係数を算定し、集団および個人の関係的様相を浮きぼりにした。その結果、集団、個人とも初回と比較して最終回においてかかわり行動係数が高い傾向が認められ、また、全メンバーにおいて指導の前・後半の比較による係数に推移差があることが指摘された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1995-03-31
著者
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