脳性マヒ児への動作訓練における援助タイプと筋電図パターン
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概要
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本研究の目的は、動作訓練での訓練者の援助タイプと脳性マヒ児の筋電図パターンとの関連を検討することである。被験児は、ひとりで坐位が保持できない10歳の痙直型四肢マヒ男児1名であった。訓練者は動作訓練に関する未熟練者14名と熟練者15名であった。訓練中、被験児の上腕二頭筋、上腕三頭筋、下部僧帽筋、腰部脊柱起立筋、大腿直筋から筋電図が測定された。同時に、訓練場面がビデオカメラで記録された。訓練者の援助タイプを検討するために、時間見本法と評定尺度法により援助項目がビデオ記録から得点化された。援助項目の統計的分析により、援助に関して「態度」と「技法」の2つの要因があることが見い出された。態度と技法の両方の因子得点が高い訓練者群は、他の群に比して、望ましい筋電図パターンの変容を示した。また、態度が低く技法が高い訓練者群は、その両方が低い群よりも望ましくない変容を示した。これらの結果から、援助に関する要因が考察された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1995-01-31
著者
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