単一被験者実験計画法における内的妥当性と外的妥当性に関する一考察
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概要
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本稿は、単一被験者実験計画法(single-subject experimental designs)における問題点を内的妥当性と外的妥当性の二つの視点から検討した。これらの妥当性の重要性は、学習活動や行動における変容がその被験者や社会的状況にあって有意義であるかということと、普遍化しうるかどうかにかかわっている。内的妥当性は、観測値の信頼性、実験手続の明確化、データの反復収集などに関係し、一方、外的妥当性は、行動変容の一般化にかかわり、どのような対象について実験結果は妥当するか、どのような条件下で類似した結果の再現が可能かを問う。ここでは、単一被験者実験計画法における妥当性を脅かす問題点を指摘しながらいくつかの手掛りに言及し、最後に単一被験者実験計画法の制約を妥当性との関連で考察した。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1986-03-29
著者
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