多次元尺度法による精神遅滞者の知能構造に関する研究
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概要
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精神遅滞者および健常者のWAIS成人知能診断検査の結果に、ノンメトリックな多次元尺度法(MDS)を適用し、彼らの知能構造について検討をおこなった。その結果、精神遅滞者および健常者の両群において、(1)言語能力に関する次元、(2)数処理能力に関する次元、の2次元の存在を推測することができた。精神遅滞者と健常者との間で、知能構造に明らかな差異はみられなかった。このような結果は、主成分分析法を適用して先にわれわれがおこなった知能構造に関する研究結果を支持するものであった。むしろ、MDSを適用したことにより、主成分分析の結果よりも少数の次元で精神遅滞者および健常者の知能構造を表現することができた。以上より、知能構造の研究への多次元尺度法の適用が有効であることが明らかとなった。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1984-12-30
著者
-
生川 善雄
School of Health Sciences, Tokai University
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生川 善雄
国立秩父学園
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生川 善雄
School Of Health Sciences Tokai University
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代 喜一
東京都立大学
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