石川県の障害児教育成立に関する一考察 : 障害児学校及び障害児学級の成立事情について
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概要
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本稿は、石川県の盲児・聾児・劣等児・虚弱児教育に関する成立の経緯と、成立期における障害種別の相互の関連事情を検討した。考察結果は次のように要約される。1)私立金沢盲唖学校の設立当初の教育課程は先進校のそれを参考にしたものであった。また盲生に点字指導、唖生に動作と記号法による指導が行なわれた。その経営は有識者や教員の支援と善意に支えられていたが、苦しかった。2)劣等児教育は明治末年に胎動し始め、1920年初めて徳田小学校に特別学級が開設された。3)虚弱児の保養学級が、1925年新竪小学校で1918年の流感罹患児のために開設された。4)盲児・聾児・劣等児・虚弱児教育成立の背景には、就学率の向上があった。なお盲唖学校設立には盲院の設立、情報の増大、訓令第6号への対応が、劣等児・虚弱児教育の推進には大正新教育の思想が影響していた。前二者は慈善的な私立校から、後二者は公教育の中でそれぞれが障害種別に応じた方針のもとで始められた。
- 1981-03-30
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