2(A-2) アンフォテリシンBと膜脂質の相互作用解明 : 固体NMRによるアプローチ(口頭発表の部)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Two ^<13>C-labeled amphotericin Bs (AmBs) were prepared by biosynthetic methods. We attained the high level incorporation of [u-^<13>C_6]glucose into AmB resulting uniformly ^<13>C labeled [u-^<13>C]AmB (ca. 50% enriched). The site-selective ^<13>C labeled [tri-^<13>C]AmB was prepared by feeding with sodium [3-^<13>C]propionate feeding (ca. 15% enriched). The ^<13>C-^<13>C correlation spectrum of [u-^<13>C]AmB/dilauroylphosphatidylcholine (DLPC) allowed us to assign all ^<13>C signals on AmB in membrane. The ^<13>C-^<31>P REDOR experiments for dimyristoylphosphatidylcholine (DMPC) membrane using [tri-^<13>C]AmB showed the prominent dephasing effects between the phosphate group in PC and C41 carboxyl carbon in the polar head of AmB. In addition, C39/C40 methyl carbons also gave rise to the significant reduction of their ^<13>C NMR peak, implying that the both terminal parts of AmB reside close to the surface of DMPC membrane. Conversely, the same REDOR experiments with use of distearoylphosphatidylcholine (DSPC) showed no dephasing for the C39/C40 methyl signals while a marked reduction of the C41 carbonyl was again observed. These observations should be most reasonably accounted for by the notion that AmB can span across the DMPC membrane with a single-length interaction but cannot across the DSPC membrane due to its greater thickness. These results may provide the first direct spectroscopic evidence for the formation of a single-length channel across biomembrane, which was previously suggested by channel current recording experiments.
- 天然有機化合物討論会の論文
- 2004-10-01
著者
-
葛西 祐介
阪大院理
-
村田 道雄
阪大院理
-
村田 道雄
大阪大学大学院理学研究科
-
梅川 雄一
阪大院理
-
松森 信明
阪大院理
-
松岡 茂
阪大院理
-
大石 徹
阪大院理
-
池内 宏貴
阪大院理
-
澤田 有里
阪大院理
-
松岡 茂
東大院薬
-
大石 徹
大阪大学大学院理学研究科
関連論文
- 海洋生物毒に挑む--恩賜賞・日本学士院賞受賞の安元健博士の業績
- アンフォテリシンB誘導体が生体膜中に形成するチャネル複合体 : 単一チャネル電流計測
- 14 アンフォテリシンB会合体の解明を目指した固体NMRによる分子間相互作用解析(口頭発表の部)
- 2(A-2) アンフォテリシンBと膜脂質の相互作用解明 : 固体NMRによるアプローチ(口頭発表の部)
- 13 強力なアルコール光学分割能と磁気異方性効果をもつキラルカルボン酸の開発 : 光学分割と絶対配置決定への応用(口頭発表の部)
- 43 生体膜のイオン透過性を増大させる天然物の分子機構 : 高分解能NMRによる脂質二重膜中の立体配座解析(口頭発表の部)
- 7 オカダ酸の生合成研究 : CID-MS/MSを用いた酸素起源の解明(口頭発表の部)
- 17 巨大ペプチド系天然物ポリセオナミドBの全合成(口頭発表の部)
- 33 アンフォテリシンB誘導体が生体膜中に形成するチャネル複合体(口頭発表の部)
- 103(P-60) アンフォテリシンB連結分子の構造とイオンチャネル活性(ポスター発表の部)
- 109(P-34) アンフォテリシンB連結分子の作製と複合体形成(ポスター発表の部)
- 膜タンパク質との相互作用解明を志向した梯子状ポリエーテルの設計・合成・活性評価
- 7 膜蛋白質との相互作用解明を志向した梯子状ポリエーテルの設計と合成(口頭発表の部)
- P-77 梯子状ポリエーテル化合物と膜タンパク質の相互作用解析(ポスター発表の部)
- マイトトキシンの完全構造決定
- 超微量海産神経毒シガトキシン CTX3C の全合成
- 12 シガトキシンの絶対構造決定への合成化学的アプローチ(口頭発表の部)
- 43 シガトキシンCTX3Cの全合成(口頭発表の部)
- Convergent Strategy for Synthesizing Polcyclic Ether Marine Toxins: Synthesis of the ABCDE Ring Fragment of Ciguatoxin CTX3C
- 7 シガトキシンの全合成研究(口頭発表の部)
- 118(P60) シガトキシン絶対配置決定と抗体調製への合成化学的アプローチ(ポスター発表の部)
- 12 渦鞭毛藻Gambierdiscus toxicus培養株の生産する有毒成分の構造決定(口頭発表の部)
- 48 シガトキシンとその類縁体の構造(口頭発表の部)
- 106(P34) スギ心材ノルリグナン類の合成(ポスター発表の部)
- 27 マイトトキシンの完全構造決定(口頭発表の部)
- 膜タンパク質との相互作用解明を志向した梯子状ポリエーテルの設計・合成・活性評価
- 79(PB2-9) 下痢性貝毒に関連した新有毒成分yessotoxinの単離と構造(ポスター発表の部)
- 80 シガテラの毒化原因渦鞭毛藻Gambierdiscus toxicusの生産する抗カビ成分gambieric acids(口頭発表の部)
- 19 渦鞭毛藻の生産する抗カビ成分アンフィジノールの構造研究(口頭発表の部)
- 33 ホヤ精子の活性化・誘引物質の化学合成と微量構造決定(口頭発表の部)
- 21 マイトトキシン完全構造決定への合成化学的アプローチ(口頭発表の部)
- P-42 マイトトキシンの部分合成と立体構造解析(ポスター発表の部)
- 誘導体および同位体標識化合物を用いたアンフォテリシンBイオンチャネル構造の解明
- 天然分子の最先端構造解析 : 立体化学とNMR(最近の天然物化学の進歩)
- 天然物の鎖状部分の立体配置を決める-炭素-水素スピン結合定数を用いた回転配座の解析-
- 炭素-水素間の遠隔スピン結合を利用した二次元NMRによる鎖状有機化合物の立体配置解析
- 108(P59) 炭素-水素間の遠隔スピン結合定数を用いた天然物鎖状部分の立体配置解析法(ポスター発表の部)
- 2010年度ナカニシプライズ受賞者に慶應義塾大学名誉教授 山村庄亮氏を選定
- 2009年度ナカニシプライズ受賞者にMIT教授 JoAnne Stubbe 氏を選定
- 生物活性天然有機化合物と分子複合体の構造解析
- 渦鞭毛藻とアレロケミックス
- 微細藻の毒 渦鞭毛藻の有毒成分を中心に
- 渦鞭毛藻の生き残り戦略
- アメリカ国立衛生研究所 (National Institutes of Health) - 最近のNIHの化学 -
- 5 クロイソカイメンの自己防御機構に関わるオカダ酸結合タンパク質(口頭発表の部)
- 38 イェッソトキシンの合成研究(口頭発表の部)
- 膜蛋白質と相互作用する生体機能分子の合成 (特集/期待される生体機能分子の実用化)
- 機能解明を指向した標識化天然物の合成 (特集 天然物化学の技術進歩)
- 生物現象鍵物質の微量構造決定
- 6 渦鞭毛藻Prorocentrum limaの生産する新奇ポリエーテルアミンprorocentrolideの構造(ポスター発表の部)
- 25 下痢性貝毒成分、オカダ酸とその誘導体
- 毒素 CTX3C の化学合成から予防へ : 世界最大規模の海産物食中毒シガテラ
- シガトキシン全合成への道のり
- 有機合成で赤潮毒・シガテラ毒の謎に迫る : ポリ環状エーテル・ライブラリーの構築を目指して
- 32 イモリのテトロドトキシン新誘導体について(口頭発表の部)
- 超活性海洋天然物マイトトキシンによるCa^流入機構の解明研究
- 分子量3422の海洋猛毒・マイトトキシンの構造
- 魚による食中毒"シガテラ"の謎を探る (化学で探る海洋生物の謎) -- (海洋毒の謎をとく)
- さんご礁性魚類による食中毒シガテラの原因毒の解明
- 下痢性貝毒の構造解析と微量分析 (生体関連物質の分析) -- (生体関連分析)
- 滑鞭毛藻Prorocentrum limaの生産する新奇有毒成分PLT3の単離と構造(有機化学・天然物化学-生理活性物質(動物・その他)-)
- カルシウムチャンネルアゴニスト・マイトトキシンの化学的性状(有機化学・天然化学-生理活性物質(動物・その他)-)
- 下痢性貝毒の構造解析と微量分析
- 閉環メタセシス反応の新たなる展開--不斉触媒化 (1999年の化学(6))
- 固体NMRによるアンフォテリシンB複合体の相互作用解析
- 7 固体NMRを用いたリン脂質膜中アンフォテリシンB-ステロールの相互作用解析(口頭発表の部)
- P-71 脂質ラフトにおける脂質分子間相互作用の解析を目指した分子プローブ合成(ポスター発表の部)
- P-17 アンフィジノール3の部分構造の合成と構造確認(ポスター発表の部)