近接場ヘテロダイン過渡格子分光法の開発とその応用
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概要
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時間分解分光法では,物質にパルス光を照射することによって引き起こされる物理的・化学的な応答を計測し,物質の物性や化学反応を解析する.その分光法のひとつとして過渡格子(transient grating, TG)法があるが,測定法や解析方法の困難さのため,一般の研究者が利用するのは難しかった.ここでは,TG法を抜本的に改良した近接場ヘテロダイン過渡格子(near-field heterodyne transient grating)法について概説する.この分光法は,(1)簡易光学系,(2)様々な試料形態に対応可能,(3)広い時間領域(フェムト秒から秒スケール)の測定が可能,(4)屈折率変化の実数部と虚数部の選択的観測が可能であることを特徴とする.幾つかの適用例とともに本分光法の特徴について解説する.
- 2008-05-05
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