高次元理論と暗黒物質
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年における宇宙論観測の飛躍的な発展のおかげで,我々の宇宙には確かに暗黒物質が存在することが明らかになった.しかしながらその正体については全く不明であり,物理学における最も興味深いミステリーの一つとなっている.一方,素粒子および宇宙論の分野において,理論的な観点から,数多くの暗黒物質の候補が提案されている.その中の一つに,TeVスケールに余剰次元を持つ高次元理論の予言する暗黒物質がある.本稿では,この暗黒物質に焦点を当て,この物質がどのような性質を持つか,また近い将来の観測や実験においてどのように検出され得るかについて,最近の話題を含め紹介する.
- 社団法人日本物理学会の論文
- 2008-04-05
著者
関連論文
- 20aSL-5 Production rate of second KK gauge bosons in UED models at LHC
- 26pZD-7 加速器実験においてUniversal Extra Dimension modelを検証する際の反応とその反応率増大可能性の示唆(素粒子論領域)
- 24aYB-12 Relic abundance of dark matter in universal extra dimension models with right-handed neutrinos
- 25aSJ-9 Solving cosmological problem in universal extra dimension models by introducing Dirac neutrino
- 11pSG-5 宇宙線観測の示唆する暗黒物質像(宇宙線・宇宙物理領域,素粒子論領域,素粒子実験領域合同シンポジウム:ダークマターと宇宙線,宇宙線・宇宙物理領域)
- 高次元理論と暗黒物質
- 1. Cosmic ray electrons and positrons from Decaying dark matter