惑星の定義に関する日本学術会議の教育的・社会的対応(<特集>太陽系天体の種別とその概念整理)
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概要
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2006年8月に国際天文学連合(IAU)が行った惑星に関する決議は,親しまれていた冥王星が惑星ではなくなることから社会的に大きな関心を呼んだ.しかしそれは「冥王星降格」といった表面的報道にリードされ,決議の背後にある太陽系に関する理解の前進や,その結果大きく豊かになった太陽系の新しい姿は十分社会に伝わっていなかった.日本学術会議はこうした状況と太陽系理解の教育的重要性を踏まえ,教育・普及など関係各界の協力を得て小委員会による集中的な検討を行い,惑星の定義と関連事項の日本社会に対応した整理とわかりやすい説明を公表した.また新しい太陽系のイメージを伝える教育・一般向けの画像資料を作成し,学校や科学館などに広く配布,一般の利用に供する活動を行った.これは日本学術会議の活動としてもユニークなものである.
- 日本惑星科学会の論文
- 2008-03-25
著者
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