荏原技術情報管理システム《ETICS》における機械検索 : SDI検索における検索時間について
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概要
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荏原製作所では,全社的に荏原技術情報管理システム《ETICS》によって技術情報の管理をシステム化し,社内外における技術情報の的確な蓄積と検索による必要な情報の迅速な提供が可能な態勢の確立を指向している。蓄積,検索には電子計算機を利用し,市販文献検索磁気テープを使用してSDI検索,RS検索を実施している。社内情報については人為検索もできるようになっている。本稿では《ETICS》の概要ならびに電子計算機を利用したSDI検索における検索時間と検索精度について述べた。検索時間をできるかぎり少なくするための定性的な方法はある程度知られているので,《ETICS》における検索時間を定量的に求めてみた。検索時間に影響を及ぼす要因としてはキーワード数と一致方式が比較的大きいことがわかった。通常のSDI検索における単位検索時間は20〜40msである。検索精度については質問の概念を広いもの,中程度のもの,狭いものの3段階に分け,機械検索と人為検索の結果を比較検討した。その結果,質問の概念を広くするにしたがい適合率は低下し,再現率は上昇する傾向にあることを示している。
- 社団法人情報科学技術協会の論文
- 1976-06-01