n/k-彩色での階層構造間に存在する平面グラフの構成手法
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概要
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古典的なn-彩色では,色数nの増加に伴い彩色可能なグラフは真に増加し,n-彩色に関する自明な階層構造が存在する.n-彩色の一般化であるn/k-彩色はその階層構造を真に細分する性質を持ち,n'/k'<n/kに対しn'/k'-彩色可能なグラフは全てn/k-彩色可能であるが,その逆は成立しない.一方,2<n/k<3に対し,平面グラフのn/k-彩色問題がNP完全性であることが示されており,計算量の観点では当該範囲のn/kに対し違いがない.そこで本研究では,2<n'/k'<3に関する階層構造に注目し,階層構造間に存在する平面グラフの構成を示すことで,2<n'/k'<n/k<3に対し,平面グラフに対象を限定してもn'/k'-彩色とn/k-彩色に明確な能力差があることを示す.
- 2008-01-24
著者
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上嶋 章宏
大阪電気通信大学工学研究科情報工学専攻
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庄司 將一
大阪電気通信大学大学院工学研究科情報工学専攻
-
上嶋 章宏
大阪電気通信大学大学院
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井口 雄弥
大阪電気通信大学総合情報学部情報工学科
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庄司 將一
大阪電気通信大学工学研究科
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