大学におけるキャリア支援教育の研究
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概要
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近年、若者のフリーター志向や早期離職がますます顕在化しつつあり、重大な社会問題となっている。その背景には、「良い大学を出て、良い会社に入る」という従来当たり前と考えられていた価値観の崩壊や、正社員からパートやアルバイトなどへの転換というような効率至上主義の雇用体制等、様々な要因がある。しかし一番の問題は、若者たちに「卒業後の道が見えていない」ということである。また、大学には入学したものの「大学4年間で何をしたいのか」が見えない、考えていない無目的入学生も増えつつある。これらを背景に数年前から各大学においてキャリア教育の必要性が高まってきた。S大学においても教育方針に基づいて4年間一貫のキャリア教育が開始され一年半が経過した。本報告は、S大学におけるキャリア教育に関して、学生に対する自己理解診断や就業意識に対する調査結果をもとに教育における問題と課題について整理し、今後のキャリア教育の方向性を考察するものである。特に、目標に対する意欲度が高く、目標に向け努力しようとする学生と、それと反対の学生においてどのような特徴があるかを分析した。その結果、今後の展開として、学生に目標設定を明確にさせ、目標実現のための方策を検討させることの重要性について確認できたといえる。
著者
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