キャリア意思決定尺度の開発 : その1:大学生を対象とした探索的因子分析からの尺度構成
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概要
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CDS (Osipow,Carney & Barak,1976)の次元性について論争が起きた。これについての議論や実証研究に言及し、キャリア不決断の複数次元を測定するために最近開発された尺度をレビューした。日本の大学生のキャリア不決断を測定するために7つの次元について42項目が作成された。調査対象者は、関西大学の心理学専攻の467名である。これらの項目の探索的因子分析から次の6因子が得られた。すなわち、決定不安と自信不足、葛藤、モラトリアム、相談希求、逃避、そして、障害である。第1因子の下位次元を求めて、探索的因子分析が使われた。これらの10個の項目が2つの因子に分かれた。すなわち、選択不安と不決断である。2つの因子分析結果から構成された7つの尺度信頼性が高いことを報告し、キャリア不決断の測定の方法論的問題を議論した。
- 関西大学の論文
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