2 Dirac Operatorの時間的変化についてのFeynman Bungeの関係式の擴張
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概要
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Feynman BungeはDirec電子のmean-position operator r^^-を、Foldy-Wouthuysenのものよりももっと簡単に定義した。筆者は彼らのr^^-の定義を任意のDirac operator Qに拡張してQ^^-を定義し、同時にこれをcovariant化した。このQ^^-を採ればその時間微分dQ^^-/dtは全く'Zitlerbewegung'を含まないようになり、Pauli電子のものをcovariant化したdQ/d〓=i[H_<II>,Q]、ここに[H_<II>はDirac方程式2階のHamiltanianと正確に対応して来る。Qに対するFoldy-Wouthuysenのmean operator F-W(Q)、Qのgeradeな部分g(Q)はいずれも、一般の電磁場がある場合には近似的にしか求められないけれども、このQ^^-及びその時間微分はこの場合にも、上述の如く容易に求められるという特長がある。そしてこれによって2階のHamiltonian H_<II>が普通の(1階の)Dirac電子に対してもつ、云わば力学的意義も明らかにされたと思う。尚Q^^-そのものの実質的意義は、当然Zitlerbewegung(及びCompion波長等)の意義と共に明らかにされるべきものである。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1957-12-10