憲法第24条と私たち : 3年必修「現代社会」(第13回公開教育研究会報告)
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概要
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本校では今年度より1年次必修科目の「現代社会」2単位に加え、3年次に「現代社会」1単位を必修科目として設置した。4名の教員が各クラスまわり持ちで1学期、2学期に1テーマ2時間の授業を担当し、年間計8テーマ16時間、残りの1、2時間と3学期は生徒の発表やディスカッション、要望にもとつく授業などをクラス別におこなった。時間数は充分ではないが、この科目を主権者、社会人としてふさわしい知識、見識を身につける高校の社会科的な学習の総まとめとして考えている。公開授業研究会では3年梅組の生徒を対象に、社会科教室で2時間連続の授業をおこなった。第1時に日本国憲法の成立過程を学習し、第2時で「家族生活における個人の尊厳と両性の平等」をうたった第24条の、制定当時および今日における意義についての考察をおこなう。その際憲法が個人の生き方に深く結びついていることに気づかせるため、収集していた本校・本学に関わる身近な資料を活用した。結果的に校史資料の教材化は本授業の特徴となっている。また、本校ではさまざまな授業、行事等の学校生活を通して自立した個人・女性の育成を心がけているが、こうした女子教育のまとめの授業のひとつとなるよう意図した。配布したレジュメおよび資料のプリントは第1時9枚、第2時10枚である。他の視覚資料は実物投影機で2台のテレビ画面に映し、授業をすすめた。ねらいは(1)目本国憲法の制定にいたる過程を理解する、(2)第24条に関連して、校史資料などをもとに戦前戦後の社会制度、女性の地位のちがいに気づき、理解する、(3)今日における第24条の意義について考える、(4)歴史が現在の自己につながるものであること、自己が歴史につながる一員であることに気づき、現代的な歴史認識を育てる、である。以下授業の概要を記す。
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お茶の水女子大学 | 論文
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