身体意識に関する研究(2) : 女子大学生について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,女子大学生が自分の体格,プロポーションに対してどのように意識しているか,またどのようなプロポーションを理想としているかを明らかにすることである。昭和63年6月〜7月,石川県内の大学,短期大学の415名を対象にアンケート調査を実施した。得られた結果は,次に示すとおりである。(1)肥痩自己評価の分布をみると,太っている・太り気味であると自覚する人は,61.5%を占める。この割合は,社会人の場合よりも高い。(2)現実の身長・体重・胸囲・ウエストの全体平均値は,158.9cm・51.8kg・82.1cm・62.5cmである。各自己評価群のローレル指数は,5群(143・中型),4群(131・中型),3群(120・中型),2・1群(112・細長型)である。(3)太っている,太り気味と自覚している評価5群,4群の255人中203人(79.6%)は,厚生省の判定基準でみると,普通あるいは痩せ気味に属することになり,自分を太り気味に意識しがちである傾向,すなわち実態と意識のずれがみられた。(4)理想とする身長・体重・胸囲・ウエストの全体平均値は,160.8cm・47.7kg・83.1cm・58.7cmである。また,現実値と比較すると,理想値は身長および胸囲では大きく,逆に体重およびウエストでは小さな値を示した。各自己評価群の理想値のローレル指数および現実-理想値間の偏差をみると,5群では114(-25),4群では115(-16),3群114(-6),2・1群では114(2)となり,太っているあるいは普通であると自覚する群において,痩身スタイル指向が顕著に示された。(5)身長との相関では,体重のほかはいずれも低い値を示した。また,全体の平均身長に対する各項目の回帰直線をみると,体重およびウエストにおいては評価2・1群で,胸囲では評価4群で現実値と理想値が最も近似している。(6)自分の体型(プロポーション)で気になる部位は,あし,ウエスト,腹部の3ヶ所に集中している。
著者
関連論文
- 261 幼児期におけるアジリティーラダーを使用した遊びに関する研究 : ステップの成就率と練習効果(口頭発表II(保育内容II6))
- 幼児期におけるアジリティーラダーを使用した遊びの検討
- バスケットボール選手におけるフリースロー試投時とイメージ想起時の脳波活動
- バスケットボールの観察学習における異なる水準のモデルの効果
- 身体意識に関する研究(2) : 女子大学生について
- 身体意識に関する研究(1) : 女性社会人について
- 183 幼児のボール運動能力の発達過程(3) : ドリブル・遠投・シュートおよび投-捕の練習効果について
- 幼児のボール運動能力の発達過程-2-ドリブル・速投・ショットおよび投-捕
- 幼児のボール運動能力の発達過程-2-ドリブル・速投・ショットおよび投-捕
- 大学生の健康・運動に関する一考察 : 北陸大学学生の意識・実践の分析
- 1144 完全習得学習によるバスケットボール運動の授業設計
- 074T60101 幼児期におけるラダーを使用した遊びに関する研究 : ステップ操作能力と運動能力の関係(07.発育発達,一般研究発表)
- 158 ボール運動能力の発達に関する一考察 (1) : ボール転がし・投・捕およびシュート
- 踏み台昇降運動によるセロトニン神経系の賦活
- 幼児の操作系運動機能の発達と生活環境との関連
- 平成17年度北陸支部夏期研修会報告(支部だより)
- 北陸大学の大学体育FDへの取り組み(平成16年度大学体育FD推進校表彰,平成16年度大学体育連合通常総会)