高エネルギー散乱の位相のズレ
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概要
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P_L〓10Gev/cのpp,π±p,pp弾性散乱の部分波の位相のズレの実数部分と虚数部分を求める。spin dependenceはないとし、σ_T,X(s,t)=(dσ/dt)/(dσ/dt)_<t=0>およびξ(s,o)=ReT(s,o)/lmT(s,o)の実験値から計算する。結果はdiffraction scatteringの部分によつてほとんどきまり中間角および大きな角度の散乱の影響は小さいことが数値的に示される。ξ(s,t)のt-dependenceもあまり答を変えないことを、いくつかの場合について示す。P_L〓10Gev/cではどの場合もphase shiftの実数部分は負で絶対値は(ln S)^<-1>に比例して減少する。impact parameterの関数として反射係数を求めると、P_L〓4Gev/cではperipheral absorptionだけであるのに対して、P_L〓10Gev/cではimpactp parameterが核子コンプトン波長ていど以内の領域に強い中心吸収が現われる。phase shiftのreal partおよび吸収のこのような振舞いは、核子の中心に半径が核子のコンプトン波長ていどのFerlnionの多体系があるとするモデルの予期するところと一致している。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1966-01-20
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