弱い相互作用の一つの理論
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概要
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intermediate bosonの存在を仮定して、弱い相互作用を統一的に扱う。hyperonのnonleptonic decayのasymmetry parameterに見られる規則性が基本的な法則を反映するものと仮定し、doublet spinとK-spinが基本的な役割をするものと考える。intermediate bosonとcurrentとの相互作用がprimary weak interactionであるとし、これに対してcoublet spinとK-spinが保存すると仮定し、hyperonのnon-leptonic decayのasymmetry parameterの規則性が出るようにすると、次の結論が導かれる: (a)intermediate bosonは二組存在し、各々は+,-,0の荷電のものとその反粒子とからなる。反粒子は粒子と異なる: (b)intermediate bosonは、doublet spinとK-spinとに関して、schizonのような二重性をもつ。 (c)nonleptonic decayに対しては|⊿T|=1/2が成り立つ; asymmetry parameterはα(Σ^+→n+π^+)=0,α(Σ^-→n+π^-)=0,α(Σ^+→p+π^0)=-α(Λ→p+π^-)=α(Ξ^-→Λ+π^-), (d)hyperonとkaonのleptonic decayでは|⊿T|=1/2は成り立たず、⊿Q=±⊿Sは共存する。 (e)K^0→ℓ^++ν_℩+π^-とK^0→ℓ^-+ν^^-_℩+π^+の,astrix elementは等しい。K^0_2→ℓ^±±ν_℩+π^∓,K^+→ℓ^++ν_℩+π^0はdoublet近似からのズレで起り、K^0_1→ℓ^±±ν_℩+π^∓とのdecay ratyの比は〜(m_Ξ-m_N)^2/m_N^2≈1/(6.3) (f)primary weak interactionの結合常数にuoniversalityを仮定すると、hyperonのleptonic decayはuniversal V-A 4体Fermi相互作用に比べて、Λでは1/8,Σでは1/16になる。このとき、Σ^+→n+ℓ^++ν_℩とΣ^-→n+^ell;^-+ν^^-_℩は同じ割合で起る。これらは実験の傾向とよく合っている。 (g)Ξのparityはoddである。 (h)weak interactionによる⊿S=0のbaryon-baryon scatteringではparityは保存される。これらの結果は、すべて、現在の実験データと矛盾しない。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1963-01-20
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