10.閉ぢた系の相對論的固有値問題
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
場の理論は、現在、無限大発散の困難については、尚、本質的に未解決の状態ではあるが,極度に相対論的に形式化され,発散の問題の攻撃に目覚しい進歩をもたらし,scatteringやproductionに,この理論を適用することが多くの人々により研究されたし,又されつゝある。しかしclosed systemの研究はなを不充分である。この分野の発展を阻むものは,ポテンシヤルという概念にあるように思はれる。今まで,非相対論的な領域で,その有効性を発揮してきたポテンシヤルという非相対論的な概念は,今や脱皮すべきときが来たのではなかろうか。以下においては,相対論的な二体問題の取扱いに対する一つの方向を示す。具体的な例として,電子-陽子の電磁場による相互作用を取上げるが,この方法は,中間子場による核子の二体問題にも適用できるであろう。計算はまだ途中であり、前途に多くの困難が予想されるが,大体のprogramをのべる。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
著者
関連論文
- 7 場の理論における因果律 : シンポジウムの綜合報告
- 17.核力のStatic Parts
- 35.大気中重粒子成分のカスケードについてI
- 14.宇宙船強度の三次元的計算I
- 相対論的固有値問題
- Particle-like Fieldの量子化について(I)
- Meta-Stable Stateについて(3.Sの收斂及び多体問題グループからの報告)
- 〔追加〕相對論的二体問題の基礎づけ
- 10.閉ぢた系の相對論的固有値問題
- 42.中間子理論に於けるMass Renormaligation
- 19.中間子理論に於けるMass Renormalization
- 6.配位空間での量子電氣力學とDIRACの新量子化法
- 19α.配位空間での量子力学とDiracの新量子化法について