π-N Higher Resonance
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Cool et al.の測定以来、π-N total cross sectionには200Mev附近の所謂(3/2, 3/2) resonance (first resonance)以外に、もつと高いエネルギーの所にも山が出ることが知られていた。1958〜59年に至つて、これについての精密なデータ揃つて、所謂2nd, 3rd, 4th peaksの存在が確認され、その後もこれらのpeaksに関連した種々の精密な測定が行なわれ、又これらのpeaksを説明するためのmodelsも幾つか提出されている。しかし現在の所、データの方もまだ必らずしもこれで十分とは云えず、理論となると、夫々のmodelsによる定性的な説明乃至は推測の域をまだいくらも出てはいない状態である。そこで、此の方面の今後の研究の参考のために、及び「強い相互作用研究会」での討論の資料とするために、π-N higher resonanceについてのreviewを試みる。§1では今まで得られている実験データの簡単なsummary, §2ではこれらのhigher peaksの原因となる所の"resonance states"のiso-spin parity,角運動量のassignmentに関する議論の紹介、最後に§3ではこれらのhigher peaksを説明するために提出されたモデルの比較検討を行なう。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1962-02-20
著者
関連論文
- Pseudoscalar-Vector Scattering and the Nonet Scheme in the Veneziano Model
- Covariant chiral U(6)[○!×] U(6)によるハイパロンのNon-leptonic decay(研究会「素粒子の弱い相互作用」の記録そのI,研究会報告)
- Regge poleとresonanceのduality : 素粒子論
- Algebraic Approach to Chiral Anomalies : General Solution of the Consistency Condition(素粒子物理学に於ける場の理論,研究会報告)
- 非可換ゲージ場のfield-strength表示とduality変換(素粒子物理学に於ける場の理論,研究会報告)
- 1a-HB-13 非可換ゲージ場の duality 変換
- Non-Zero-Mass Gauge Condition and the Veneziano Model
- Modified Interference Model for π-N
- 11p-B-6 Chiral U (6)⨂U(6) での Representation Mixing
- π-N Higher Resonance
- 6 Σの崩壊での|ΔII|=1/2 RuleのTest
- 7. Λ^°-崩壊におけるparity非保存とΛ^°及びKのSpinについてII
- 5. Λ°-崩壊におけるPority非保存とΛ°及びKのSpinについて
- 16D25 重陽子の電磁的性質(II)(原子核理論及び素粒子)