重陽子の素粒子モデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
重陽子を素粒子と考える時、そのいわゆる構成粒子であるn,pとの相互作用D⇄n+pのnon-local factorの拡りの程度を調べる。結果は予想に反して重陽子の拡りよりもずっと小さくて、核力の拡り程度であることが分る。重陽子そのものの拡りの様子は、この素粒子モデルではcloud状態のnpの拡りで与えられ、従来から信じられている値と正しく一致する。但しこの時、low energyの^3S state n-p散乱は主としてn+p→D(virtual)→n+pによるものと考えた。この近似がよいと考えた一つの根拠は、こうすれば^3S state n-p散乱のS-matrixの解析性(bound stateが要求するpoleの存在)がexplicitに示せるからである。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1961-08-20