学校給食の効果に関する考察 : (第1報)小学校の給食の場合
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概要
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(1)学級担任教師はほとんど全員が,食事を児童とともに摂っている。(2)給食日誌を書かせている学校は少ない。学級日誌と一緒にとりあつかわれているる学校もある。(3)給食時間に献立,栄養の話しについて話合いは行なわれているが,時間的に余裕がないもののようである。(4)給食は偏食の矯正,学科への関連づけ,体位の向上等に役立っている。(5)栄養指導に関する資料教材等については十分の用意がなされていないようである。(6)全教師が一校一名の栄養士の配置を希望している。各校に「給食指導カリキュラム」が作成されているが,単に机上のものにすぎないのではないかという疑問がでてくる。学校給食は児童心身の成長に十分に心を配って計画された食事であるため,ねがわくば100%近い教師の関心度があって当然と考えていたことが反省させられた。つまり担任教師は指導面だけを行なうようにして,栄養士がそれに協力する体制がのぞましい。そこで栄養士の実際の役割について学校長,教師,給食関係者に認識させる働きかけが必要である。そこでまず学校給食の指導計画にあたっては,(1)児童の家庭における食事の実態を把握する。(2)学校の実情を考慮する。(3)他の教育活動との関連を考慮する。(4)地域社会の関連を考慮するなど,学校,児童の実態にあった計画がなされなければならない。そのためには,全教師が参加する協力体制が必要である。学校給食の管理及び指導の充実を期するため,今後学校栄養士の位置づけを"法"により規定する措置が一日も早く取られることを望む。また栄養士自身も常に学習と業務と社会活動に一層の努力が必要である。
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東京家政学院大学 | 論文
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