核内有効相互作用に対する配置変えの効果
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概要
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殻模型空間での核内有効相互作用の示す特異な性質-異軌道問での同種核子間平均相互作用が斥力となっているという-を説明する目的から,核内有効相互作用に対する配置変え(rearrangement)の効果が,G行列理論に基づいて導入される。1体エネルギーに対するその効果を導くのと,同じ論理でもって,2体の有効相互作用に対する配置変え項が現われる事が示され,それらに対する理論的考察が加えられる。そして,今までの標準的な「裸のG行列+2次の摂動による芯偏極効果の繰り込み」に加えて,出発エネルギーの変化による配置変えを考慮すると,上記の特異な性質の謎が解明出来る事が示される。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1977-05-20