二元液体合金の構造(修士論文(1987年度))
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概要
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ここ数年、Chemical Short Range Order(CSRO)を示し、熱力学的または電磁気的性質に異常な物性を示す二元液体合金が精力的に研究されている。我々はCSROを示し、またゼロ合金でもある液体Li_4PbとLi_<71>Ag_<20>について構造の研究を行なった。その結果、構造の温度依存性は最近提案されたModified MSMによってかなり良く再現されることがわかった。この論文では二元液体合金を記述する上で必要な理論体系を初歩的な内容から説き起こし、現時点までの主な成果を概観した後、上で述べた物質の構造について議論する。また、液体金属に関する興味深い話題もいくつか紹介する。
- 物性研究刊行会の論文
- 1988-06-20