積雪寒冷地における放牧施設に関する研究 : III.牧区角部柵柱の傾倒に影響を及ぼす要因
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概要
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牧区角部柵柱の傾倒は積雪寒冷地における雪害としての牧柵故障のひとつであるが,これは架線を弛ませ,この箇所から家畜が脱柵すると考えられる。本研究の目的は,牧区角部柵柱の傾倒に影響を及ぼす要因について,特に牧柵構造の経年変化や地盤支持力の状況から検討することである。結果を次に示した。1)土壌硬度が小さい箇所では牧区角部柵柱の倒れが多い傾向があり,これは特に排根線付近に顕著に見られた(図5)。2)牧区角部柵柱の倒れは,牧柵設置の平面角が小さいほど,架線の弛みを多く生じさせることが明らかである。これは主に架線に積雪沈降荷重が作用するために生ずるので,架線方法や牧柵管理に配慮する必要がある(図7)。3)牧区角部柵柱の調査箇所が13箇所と少ないにもかかわらず,この角部柵柱の傾倒と高い相関がある牧区角部牧柵の平面角の拡大率/年には,牧区角部牧柵の平面角と土壌貫入抵抗,積雪深が互いに関与していることがわかった。4)牧区角部柵柱の傾倒には,牧柵設置の際の平面角や地盤支持力,積雪深が互いに影響しているものと推察された。
- 1985-07-30
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