積雪寒冷地における放牧施設に関する研究 : II.牧柵材料の耐久性状について
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概要
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東北地方の高標高地における牧柵調査から牧柵材料の耐久性状を把握し,その材料性能と管理方法について検討した。亜鉛付着量が450g/m^2以上の柵柱は,耐久性の問題はほとんどなかった。同じく22g/m^2以上の有刺鉄線は,設置後の経過年数が多いほど,架線段数の上段ほど錆量が多かった。有刺鉄線の断線は4段架線のうち,下から2〜3段目に多く生じ,その70%以上が主柱から20cm以内に生じていたほか,架線の弛み調整部にも見られた。有刺鉄線の錆量と断線割合の相関は低く,断線は錆量よりも牧柵設置箇所の積雪(沈降荷重)の影響を強く受けたものと思われる。積雪寒冷地における牧柵の維持管理上,亜鉛付着量の多い架線材の使用を検討すべきである。また,断線を防ぐには,積雪前に架線を外すか落下装置金具を利用するとともに,架線の弛みができるだけ生じない牧柵設置方法と弛み調整方法を検討すべきである。
- 1985-02-25
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