Ce化合物における近藤格子の形成 : コヒーレンス効果(Anderson Modelの厳密解とその応用に関する理論的研究,科研費研究会報告)
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概要
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希薄系(インコヒーレント)近藤効果で有効なエネルギー尺度であった近藤温度T_k、すなわち局在スピンの消失する温度は、Ce化合物の場合、結晶場効果により4f準位は分裂しているのでT_kは温度とともに変化し、低温でスピンが基底状態に落ちついた時には、局在スピンを担うCeの結晶構造の周期性に伴うコヒーレンス効果によって新しい状態に至るため、T_kはエネルギー尺度ではあるが物性を明確に特徴付ける特性温度でなくなってしまう。新しいコヒーレント状態が開始する特性温度をT_<coh>と呼ぶことにし、コヒーレント状態における物性の現状を、最近我々が発見したCeCu_6を中心にして報告する。
- 物性研究刊行会の論文
- 1986-02-20
著者
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