イネ科牧草根の物理的な機能に関する研究 : IV.固定された間隙モデルにおける根系発達
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イネ科牧草根群の物理的な機能に関する研究のひとつとして,本報では固くて不動の間隙をもつ培地における根系の分布を知るために,金属網やガラス球でモデル培地をつくり,イタリアンライグラスの根系分布をデントコーン,エンバクおよびマメ科牧草の根と比較検討した。1.根箱底部に水平に設置した金属網を貫入できたイタリアンライグラスの根は,網のメッシュ300μmの培地のみであった。この貫入根の太さを部位別に検討したところ,本草種は根より細い培地間隙への侵入が可能であると考えられた。2.ガラス粒子間隙における根系発達をみると,他の作物根にくらベイタリアンライグラスの根は間隙径などの培地条件に敏感に反応することが認められ,間隙径が小さくなると細い根が多数発生し,これらの根は屈曲性に富むことが検鏡法によって確認できた。
- 日本草地学会の論文
- 1977-10-31
著者
関連論文
- イネ科牧草根の物理的な機能に関する研究 : IV.固定された間隙モデルにおける根系発達
- イネ科牧草根の物理的な機能に関する研究 : III.根系発達が作土層の土壌構造に及ぼす影響
- 火山灰新墾土壌における牧草生育
- 集約草地造成法が下層土の物理性に及ぼす影響
- 集約草地造成法における表層土の移動