オガクズに含まれる植物の生長阻害物質について
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概要
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植物の生長を阻害するオガクズ(ベイスギ,Thuia plicata)中の物質について調査した結果,以下に示すことが明らかになった。1.オガクズ抽出液を溶媒分離したところ,阻害活性はいずれの画分にも存在したが,とくにエーテル可溶の酸性,中性画分において顕著に強かった。2.アルミナ・カラムクロマトグラフィにより上記のエーテル可溶酸性物質を分離したところ,阻害活性を示す物質は行った実験条件下でベンゼン(ララクションI),エチルエーテル(II),メタノール(V),水(VI),ギ酸(VII)および硫酸(VIII)の6区のフラクションに溶出し,酢酸エチル(III)およびn-プロパノール(IV)のフラクションには溶出しなかった。このうち,フラクションI,V,VIおよびVIIIでみられる阻害活性はIIおよびVIIのものに比べて著しく強かった。3.上記の6区のフラクションにはいずれもクロロフェノールレッドおよびジアゾ試薬に反応する非フェノール性酸性物質およびフェノール性酸性物質が存在していたが,フェノール性酸量と阻害活性との間には一定の関係が認められなかった。4.ペーパー・クロマトグラフィと小麦テストを組合せた試験より,オガクズに含まれる酸性阻害物質の主体がフェノール性酸でなく,非フェノール性有機酸であることを推定した。
- 1975-07-25
論文 | ランダム
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