日本語コミュニケーション力を高める授業構築を目指して : 日本人学生と留学生が混在するクラスでのグループ活動の視点より
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概要
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大学設置基準大綱化以降のカリキュラム改革により多くの大学においては日本語表現法等の科目を設け、大学生の日本語によるコミュニケーションカを育成しようとしている。そこではレポート作成や討論、発表の仕方等の教育が行われているが、教材や授業方法は未整備のままであり、どういったカリキュラムにより目標に到達させるかは大きな課題である。本論では2006年度前期に静岡産業大学情報学部で開講した「コミュニケーション基礎」での諸活動への学生の取り組みを、教師の毎授業中と授業後のメモ(授業ポートフォリオ)、諸活動を行ってみての学生の感想文、そして最後の授業でのアンケート分析結果を検証しつつ考察することで、どのような教材を用いて諸活動をいかに展開することが、留学生が6割を超えるクラスで、日本語による対人コミュニケーションカの基礎を培うのかを明らかにしている。考察・検証された中で最も大切な点は、グループ内での日本人学生と留学生の促進的な相互交流が活発なコミュニケーションを生み出すことである。よって、互恵的な相互依存関係のもとに促進的相互交流をグループ内で図れるように諸活動を仕組み、提供することが学生達の日本語コミュニケーション力の育成に繋がると結んでいる。
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静岡産業大学 | 論文
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