「幼児教育課程」における指導計画作成についての一考察 : 実習生が作成する日案に焦点を当てて

概要

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学生が教育実習で実施する研究保育あるいは指導実習のために作成する指導計画の作成に当たって,その意義と作成手順をまとめたものである。指導計画の形式や枠組み・内容の詳細度合いは実習園によって様々である。まだ資格取得していない学生に子どもをゆだねる実習園側の立場からすると慎重に臨まざる負ないであろう。あまり詳細さを求めても意味が無いと考える園から,子どもと関わる一言一言,一挙手一動の脚本作りをする園,子どもの行動をあらゆる角度から予想して記述する方式まで千差万別である。実際教師となり勤務したときの標準は平成3年文部省編の幼稚園教育指導資料第1集「指導計画の作成と保育の展開」で示されているものと考えるが,本研究では,此処へ行くまでの前段階の指導計画5事例の考察である。第1段階実習生の行動に重きをおいた指導計画,第2段階を予想される子どもの行動に重きをおいた段階と考える。いずれにしても1日の指導計画は毎日の流れの中の1日であり,子どもの様子から内容とねらいを決定し,特にねらいを明確に・詳細にすることが子どもとの関わりかた,環境構成等を明確にすることに通ずるといえる。