オオムギの低生産力環境での推定選抜効率
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概要
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本実験は飼料用オオムギ39品種・系統を用い,肥沃度の異なる二環境での栽培試験から,低生産力環境に適した系統を選抜するたあの間接選抜法を検討した。FALCONER (1989)の選抜効率法によって推定を行った。個体収量と穂数は,標準生産力環境での成績をもとにした間接選抜が低生産力環境での直接選抜よりも有効と推定された。間接選抜効率を構成成分である遺伝相関係数と各環境での遺伝率の平方根の比に分けてみると,これら2収量形質の選抜効率は遺伝率の比に大きく依存していた。生育期間に大きく影響する出穂日では,系統×環境の相互作用が大きく,選抜効率は遺伝相関の影響を強く受けたことから,間接選抜による効果は小さいことが示唆された。
- 帯広畜産大学の論文
- 1993-10-25
著者
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