甜菜花粉の貯藏に關する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1)甜菜(2n,3n及び4n)花粉の保生貯藏について,温度(0℃と北海道帯広市附近における室温,平均20.14℃)及び関係湿度(約0,10,30及び60%)の影響を調べた。2)貯藏温度は室温よりも0℃における方が比発芽力relative germination power(比発芽率×花粉管比伸長度÷100),保生期間longevity共に大であつた。3)湿度は今回行つた実験の範囲内では室温においても,又0℃においても,30%が最良の条件であつた。4)甜菜花粉の貯藏には温度0℃,湿度30%が一つの良い条件と思われる。5)0℃ではその貯藏初期(10〜30日)に,甚だしい発芽率の低下が見られ,その後漸次回復して60〜85日頃(花粉採取直後に次ぐ)最高に達し,以後再び次第に低下して行くと言う特異な経過が見られた。6)2倍体の花粉は一般に4倍体のそれより発芽力,保生期間共に大で,3倍体のそれは前2者のより甚だしく小であつた。7)0℃で湿度30,10及び0%に貯藏された2倍体の花粉の中には1年間授精力を保持したものがあつた。
- 帯広畜産大学の論文
- 1955-03-30
著者
関連論文
- 北海道在来チモシーの親子関係による遺伝的パラメターについて
- 十勝地方主要作物の最近六年間における反収とその変動
- 甜菜花粉の貯藏に關する研究
- 〔71〕反復栄養系オーチャードグラスの形質間相互関係について : 日本育種学会第22回講演会講演要旨 : 一般講演
- 13. 北海道在来チモシーの母株-後代間の相互関係について(談話会年次講演会講演要旨昭和36年度)
- 〔89〕北海道在来チモレーの育種学的研究I. 母株及び自殖第1代における諸形質間の相互関係について : 日本育種学会第21回講演会講演要旨 : 一般講演
- 混播牧草の集団構成に関する研究 : I.チモシー・レッドクロバーの混播割合と施肥処理が播種当年の生育及び乾草收量に及ぼす影響
- 25.混播牧草の構成維持に関する研究 : 1 播種当年における草種,混播割合および施肥処理の影響について(日本草地研究会第5回研究発表会講演要旨)
- 自殖系トウモロコシの生育相について(昭和32年度札幌農林学会大会講演要旨集)
- 玉蜀黍自殖系統の生育相の変異に関する研究 : (1) 播種期の移動に伴う年次, 地域, 系統間の変異に就いて (第120回 講演会)
- 4. 自殖系トウモロコシの生育相について(第8回帯広畜産大学学術集談会記事)
- 14. 十勝地方主要作物の最近六年間における反収とその変動(第7回帯広畜産大学学術集談会記事)
- 5. 自殖系トウモロコシの生育相について(予報)(第6回帯広畜産大学学術集談会記事)
- 54. 甜菜花粉の貯蔵について(続)(第5回帯広畜産大学学術集談会記事)
- 十勝地方主要作物の最近六年間における反収とその変動
- 8.甜菜花粉の貯藏について(第4回帯廣畜産大學學術集談會記事)
- チモシー・赤クローバー混播における播種割合及び施肥処理が開花期及び草収量に及ぼす影響について(昭和35年度年次講演会講演要旨集)