知的障害者に対する大学生の態度構造 : 専攻、性と関連づけての検討
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概要
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福祉を専攻する大学生と福祉以外を専攻する大学生の知的障害者に対する態度について、性別とも関連づけながら、多次元的に分析を行った。その結果、5個の因子を抽出することができた。そのうち、1個の因子は解釈不能であったが、他の4因子については、"実践的好意"因子、"能力肯定"因子、"社会参加同意"因子、"理念的好意"因子と命名した。この4因子をもとに、"実践的好意"、"能力肯定"、"社会参加同意"、"理念的好意"の4個の態度尺度を暫定的に作成した。4個の尺度に関して専攻、性と関連づけながら見ると、"実践的好意"と"理念的好意"については、社会福祉以外を専攻する男子学生は好意度が低かったが、社会福祉を専攻する男子学生・女子学生、福祉以外を専攻する女子学生は知的障害者に対して好意的であった。"社会参加同意"については、社会福祉を専攻する学生は福祉以外を専攻する学生に比べて好意的であったが、性差は認められなかった。"能力肯定"に関しては、専攻による差も性による差も見られなかった。
- 東海大学の論文
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