ビーチフラッグス競技トップ選手の砂地および陸地での疾走動作中のゆらぎに関する実験的研究(平成16年度大学院スポーツ科学研究科修士論文要旨)
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概要
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本研究は、砂浜(以下、砂地)を走るビーチフラッグスを対象として、砂地を全力疾走するための砂地への適応に関する資料を得るため、競技固有のゆらぎに注目して、陸上(以下、陸地)と比較し検討した。実験1では、ビーチフラッグスの疾走局面における疾走動作の基礎的知見を得る為、男子6名を対象に試合同様にビーチフラッグスを行った。実験2では、トップ選手4名を被験者とし、砂地と陸地で、20M走2本、伏臥姿勢から20M走を3本実施させた。その結果、疾走速度(m/s)は砂地に比べ陸地が速く、ストライド(m)とピッチ(歩/秒)は、個々により砂地と陸地で差がみられた。関節角度では、砂地と陸地で、20M走と伏臥姿勢から20M走ともに、右膝関節角度は、歩数に伴い右膝関節角度が大きくなるという砂地と陸地で動作パターンの類似がみられた。右足関節角度は、陸地に比べ砂地の方が大きい傾向にあった。関節角度のゆらぎでは、右膝関節角度は、砂地と陸地ともに歩数に伴ってゆらぎも増加した。右足関節角度は、陸地に比べ砂地の方が大きい傾向がみられた。これらの結果から、不安定で不確定な環境である砂地において、特に足関節が環境によって生じるゆらぎに対して、柔軟に適応していると考えられる。
著者
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