BRS不変性に基づいた閉じ込め(基研短期研究会「QCDでのクォークの閉じ込め」,研究会報告)

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概要

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クオークの閉じ込め、あるいはそれを一般化したカラーを持つ粒子の閉じ込めという現象は、ゲージ理論に特有なものであると考えられる。ただ閉じ込めとは何を意味するかについては各人各様の解釈があり、その意味で閉じ込めの研究者は同床異夢と言えるかもしれない。もう一つ大切なことは、閉じ込めの条件がゲージの選び方によって全く異なる形をとることであり、一つのゲージで得られた条件を他のゲージに翻訳するということは殆んど不可能に近い。例えば、格子ゲージ理論では、この条件はWilson loopやPolyakov lineを用いて表現されるし、共変形式ではBRS変換を用いて表現される。この論文においては後者について議論する。詳しい内容については何れプレプリントが出るので、ここでは考え方のみについて述べることにする。
1989-09-20

著者

西島和彦
京大基研

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