教育相談症例の検討 : 教育との連携に求められているもの

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概要

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目的:小児医療と学校教育との連携の中で,何が小児医療に求められているかを検討することを目的とした。方法:2000年1月〜2003年2月の期間,教育相談嘱託医として診察を依頼された132例を対象とし,主訴,家族の問題,学校場面での問題,医学的な診断について検討した。結果:診察依頼のあった症例の医学的主診断は,特定不能の広汎性発達障害が最も多く,発達障害が全体の66%,注意欠陥多動性障害が18%をしめた。嘱託診察後治療的な介入のために病院を受診した例は37例だった。考察:教育との連携の中で小児医療に求められているものは,軽度の発達障害についての適切な診断と教室での対応に関する専門的な立場からの助言などであることがわかった。また,不登校や校内暴力・家庭内暴力・虐待への対応についても教育現場との連携が必要であった。小児科学の専門領域としての「発達行動小児科学」の重要性が示唆された。
2003-12-01

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