ユダヤ人としてのレオポルド・ブルーム : アイルランド、民族主義、反ユダヤ主義(二)
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概要
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本稿は前作(「ユダヤ人としてのレオポルド・ブルーム-アイルランド、民族主義、反ユダヤ主義(一)-」)に引き続き、ジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』におけるユダヤ人問題を取り上げて論じたものである。今回は、焦点を作品のもう一人の主要登場人物であるスティーヴン・ディーダラスとユダヤ人の関係に当て、彼とレオポルド・ブルームの出会いの意義を考察した。一においては、『若い芸術家の肖像』を概括し、スティーヴンの初期のユダヤ人観を整理した。二においては、『ユリシーズ』第二挿話におけるディージー校長のユダヤ人論を分析し、それに対するスティーヴンの反応と彼の変化について論じた。三においては、第十七挿話でスティーヴンが歌うユダヤ人による儀式殺人のバラッドの背景を掘り起こし、その動機を探った。
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