新しい腎動脈撮影手技

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概要

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新しい穿刺針を使用する経皮的大動脈撮影法を報告した。この穿刺針は17ゲージのステンレススチールの内筒とそれを被う長さ40cmのテフロンカテーテルの外筒よりなる。これを股動脈に約30度の角度で刺入する。先端が動脈内腔に入ったら内筒を抜去し,外筒のみを大動脈まで挿入する。あるいは,穿刺針を股動脈の前後壁を貫いて刺入させ,内筒を抜去後,テフロンよりなる外筒をその先端が血管内にくるまでひきもどす。そこで再びカテーテルを大動脈に向けて挿入する。現在まで112例に行なったが,1例以外はすべて良好な撮影結果を得た。本法は穿刺針挿人,ガイドワイヤー挿入,カテーテル挿入と3段階の操作を必要とするセルディンガー法に比して操作が簡単であり,かつ安全である。また,この方法は血管が細く傷つきやすい小児には特に適している。
千葉大学の論文

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