生育調節剤S-327D水和剤の転換畑 : 大豆における効果
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概要
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四国地域の転換畑大豆栽培においては播種適期が梅雨最盛期と重なるため,播種後の苗立ちの不安定性回避と多収をねらって早播栽培を行う傾向にある。しかし,暖地における早播栽培は過繁茂や倒伏を招きやすく,生育量が必ずしも多収につながらない場合も多い。早播栽培における過繁茂,倒伏を避け,多収を実現するには草丈の制御が重要である。このため,転換畑大豆では中耕培土は必ず実施するように指導されているが,培土により最下位着莢位置が相対的に低くなりコンバイン収穫時に土の巻き込みが生じ,汚粒発生の一因となっている。これを避けるために無培土栽培も試みられている。大豆の過繁茂,倒伏防止にトリアゾール系生育調節剤S-327Dが有効であったという報告もある(木村ら,1987)。そこで,転換畑大豆の省力多収栽培における生育調節剤を利用した無培土密植栽培の可能性を探るため,生育調節剤が大豆の生育,収量,品質に及ぼす影響について検討したので,その結果を報告する。
- 日本作物学会の論文
- 1990-12-25
著者
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