自然発生と進化の記述に向けて(認知と情報処理システム,基研長期研究会「複雑系4」)
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概要
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生命の基本構造とそれを生んだ物理化学作用とを探るために,システムの記述方法を見直す.自然発生と進化を議論するモデルは,シンプルなだけでは不十分である.繰り返す階層的な組織化現象を旨く表現でき,その遷移規則は自然法則に対応することが望ましい.以下では,システムを遷移方程式でなく出力パターンによって表すアイデアを紹介する.出力パターンから得られるテンプレートにより,システム構造の発展を無理なく記述でき,発展をもたらした物理化学作用が計量できる.さらに「創発」,「保存」等の基本概念が自然に定義されるため,明確な根拠をもって演算結果を解釈できる.この表現は,生命と相似な系を探る上で有効なツールに成りうる.
- 物性研究刊行会の論文
- 1996-08-20
著者
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