北九州市及び周辺都市の住宅地域におけるCO_2の分布、変動と気象の影響
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概要
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北九州市及び周辺都市の住宅地におけるCO_2の分布、変動とこれに関与した気象要因を解明するため、北九州市4ケ所、下関市及び中間市各1ケ所における、テドラー水酸化バリウム法によるCO_2濃度の測定と、気象条件の調査を1992年2月より1993年1月まで、毎週、1日3回行ない、次の結論を得た。1.北九州市及び周辺都市のCO_2は、いずれも正規分布を示し、平均濃度は北九州市390.4ppm、周辺都市359.6ppmで、北九州市が有意な高値を示し、地域差が認められた。日内変動について、北九州市では朝400ppm、午後380ppmと有意な低下の後、夕方391ppmと有意な増加を示したが、周辺都市では朝368ppmの最高値を示した後午後には359ppm、夕方347ppmと夫々有意な低下を示し、両者の間に地域差が認められた。2.北九州市及び周辺都市のCO_2と気象条件との関連については、月別平均CO_2濃度と月別平均気温、平均湿度及び降水量との間にいずれも負の相関が認められ、湿度及び降水量との間には、有意な相関が認められた。しかし気温との間の相関は低く、気象要因により差が認められた。北九州市のCO_2濃度と平均気温、湿度及び降水量との相関係数は、各々-0.42、-0.69、-0.70周辺都市では-0.27、-0.59、-0.67で北九州市の方が高値を示し、気象条件の影響が大きい都市環境である事が示された。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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