骨格性下顎前突症における外科的矯正治療後の軟組織側貌の予測

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概要

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下顎枝矢状分割術単独による外科的矯正治療を施行した女子骨格性下顎前突症患者の術前矯正治療開始前(初診時)と術後矯正治療終了後(術後)の硬組織,軟組織形態を検討し,初診時に得られる資料から術後の軟組織側貌形態を予測するための重回帰式を求めた.結果は以下の通りであった.1.外科的矯正治療により,口唇部,オトガイ軟組織は後方に移動し,また口唇部は下方に移動した.2.重回帰分析から,術後の軟組織計測点の水平的,垂直的位置を予測する重回帰式が得られ,高い重相関係数,寄与率が得られた.3.重回帰式から,術後の上顎前歯の水平的,垂直的位置の設定が上下唇とオトガイ軟組織の形態に大きく関与することが示された.以上より,初診時の資料から術後の軟組織側貌形態を予測することが可能であり,重回帰式を臨床応用することは十分可能であると考えられた.また,術前矯正治療における上顎前歯の位置決めは,術後の軟組織側貌形態に大きく影響することが示唆された.
2007-06-25

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