非一様な星風での星風降着の計算(天文学の境界領域を探る,研究会報告)
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概要
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連星系において青色巨星(OBstar)と中性子星がペアとなっている場合、青色巨星から放出される強い星風は相手の中性子星の強い重力に引かれて降着流を形成する。これが星風降着と呼ばれる現象であるが、この現象について降着流が安定な構造を保ちながら存続するのか、不安定で流れが振動しながら降着を続けるのかが識論の的になってきた。星風降着流についてこれまでの研究結果で三次元の計算では星風降着流は安定であるか、不安定でもその度合いは小さい、というコンセンサスがある。しかし二次元についてはそのコンセンサスはまだ確立されているとは言い難い。それで我々は星風降着について平面対称計算(二次元)、三次元軸対称計算を行い、星風のマッハ数、比熱比γ、をパラメータとして計算し、二次元においても場合によっては星風降着流は安定な構造を持つのではないか、と考え計算を行った。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 1999-05-20
著者
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