古典力学から見た分子の非断熱過程(複雑な多谷ポテンシャルエネルギー面上で生起する動力学的諸問題-力学的決定性と統計性の中間領域を探る(第1回)-,研究会報告)
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概要
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分子は、大きな質量差をもつ2種類の粒子、原子核と電子から構成される。その質量差ゆえ、量子力学で分子を扱う場合、断熱近似にもとついて原子核と電子の自由度を分離することが常套手段となっている。これによって、核の運動は、断熱ポテンシャル上のダイナミクス、および、断熱ポテンシャル間の乗り移り(非断熱遷移)によって記述される。同様に、古典力学においても、核の運動を断熱近似にもとついて抜き出すことが可能である。さらに、非断熱遷移に相当するダイナミクス(非断熱過程)を考えることができる。本研究会では、水素分子イオンH_2^+を例として、非断熱過程を相空間の構造で特徴づける試みを紹介した。
- 物性研究刊行会の論文
- 2001-04-20
著者
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