一次元Fermi系の局在長に対する長距離斥力と不純物の効果
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概要
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一次元フェルミ系では、不純物によるピンニングやUmklapp散乱の効果はフェルミオンを局在させる。これに対する長距離Coulomb斥力の効果を調べた。その結果フェルミ波数の逆数程度の短波長の揺らぎで記述される不純物ポテンシャルやUmklapp散乱に対し、長距離Coulomb斥力はその効果を抑制し非局在化を促していることが明らかになった。このような長距離Coulomb相互作用はメゾスコピックリング上の永久電流の振幅を増大させる要因と考えられる。
- 物性研究刊行会の論文
- 2000-08-20