Fermion Mass Hierarchy and Small Mixing Angles from Extra Dimensions (ニュートリノをめぐって)
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概要
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近年、余剰次元を利用した現象論的模型が活発に議論されている。特にゲージ場やクォーク・レプトンが余剰次元を伝播する模型においては、ゲージ・湯川結合定数のβ関数にエネルギースケールに関する巾乗項があらわれることが知られている(巾乗則)。この巾乗項の指数は1-loopダイアグラムのループを飛ぶKaluza-Klein modesの次元によって決定される。われわれは、この巾乗則を利用してフェルミオン質量階層性を再現する可能性を追求した。また、巾乗則を伴う系では、一般に低エネルギーでの結合定数の値が高エネルギーでの結合定数、すなわち、インプットパラメターに強く依存することが知られており、結合定数の予言力は低いと考えられている。この点を改善すべく、われわれは繰り込み群方程式の赤外固定点を用いて質量階層性を実現すべく試みた。
- 素粒子論グループ 素粒子研究編集部の論文
- 2001-03-20
著者
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