オーストラリア北西部ニューサウスウェールズ州の亜熱帯半乾燥気候自然草地の生産性向上を目的とした寒地型牧草種導入に関する研究
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概要
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オーストラリア・ニューサウスウェールズ州(NSW)の内陸丘陵地(グレートデヴァイディング山脈内陸部に連なる丘陵部)では亜熱帯半乾燥気候のために,羊,牛の主要な飼料源は自然草種を中心とする草地である。この地域のコマーシャル規模の牧場に,寒地型牧草種を導入することにより,草地及び動物の生産性を向上させる試みが実践された。本論文はその実践にかかわる経過及び結果のまとめである。導入した主要な草種は,ペレニアルライグラス,シロクローバ,サブタレニアンクローバ,オーチャードグラス等である。草地の造成,改良は,フレキシブルな輪換放牧方式を用いて草地の最大利用を計りながら行った。その結果,改良前に対して約3倍の草地生産性を実現した。さらに地域の平均に対して,約2倍の動物生産性を実現した。これらの結果により,この地域において寒地型牧草種を導入することは草地及び動物の生産性向上に結びつくことが示唆された。さらに草地の生産性を向上,維持するためには,自然草種,改良草種,マメ科草種の3種を各々約30%に保つように管理すべきであることが判明した。
- 1995-01-31
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