Superstringの現象論的側面について(弦理論の基礎的課題,研究会報告)
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概要
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近年の精力的研究に依ってsuperstringから得られるmodelの現象論的側面について少なからず、興味深いことが明らかにされてきた。しかしながら、stringの理論の全容がいまだ明らかにされていないという状況、とりわけ非摂動的取扱いが解明されていない現状では、無限に縮退した真空の中から真の真空を選び出すことができず、modelを特定することができない点を含めてsuperstringのlow energy領域の研究は厳しい状況にあるといえる。このような状況下でsuperstringの現象論的側面の解明へ向けた一つの試みとして、low energy領域における現象論的情報とstringの持つsymmetryを頼りにstringの非摂動効果をも取り込んだようなeffectivefield theoryを作り、その性質を調べようというのが、現在用いられている方法論であると言って良いであろう。現在のsuperstringの理論の進展具合からみて当面これは適当な方向であるといえるように思える。いずれにしてもsuper symmetryが自然界において本当に実現されているのであれば、現時点においても"Superstring Phenomenology"という形での研究には重要な意味があるものと思われる。
- 1993-01-20
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