中国高緯度阿里河地区におけるStipa属を主体とした荒廃ステップの人工草地化
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概要
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中国高緯度寒冷地区(阿里河)のStipaを主体とした荒廃ステップにおいて,深耕(30cm)と浅耕(15cm)条件で,イネ科草本植物Leymus(=Aneurolepidium)chinensis(羊草,シバムギモドキ)とマメ科草本植物Hedysarum mongolicum(イワオウギ属)の単播及び混播草地を造成し,その生産力について検討した。本研究から,深耕のもとで混播を行うと光合成効率,植物の乾物生産及びいくつかの栄養塩の生産量がその他の処理組合わせ,例えば深耕を行ったときのLeymus chinensisの単播,浅耕を行ったときHedysarum mongolicumの単播やイネ科草本植物Stipa baicalensis(ハネガヤ)主体の自然草地よりもよかった。生理生態的な観点から見ると,このような深耕を伴う混播は,この地方におけるStipa属主体のステップにおける荒廃草原の人工草地化に適しているといえる。
- 1993-12-20
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